錦市場市場の近くに、昨秋、ケーキ屋がオープンした。真っ黒な壁に白い文字。ちょっとカッコいい感じのお店だから、ここがケーキ屋だと分からない人もいそう。
「ナンポルトクワ」
細長い通路を歩いて店に入ると、この日はクイーンが流れていた。
昨年、惜しまれつつ閉店になった「オ・グルニエ・ドール」。その西原シェフの息子さんがこの同じ場所に新たなケーキ屋を開店された。
グルニエドールの雰囲気は全く残っていない。ケーキと一緒に果物がディスプレイされていたオシャレな雰囲気の前店とは異なり、和の雰囲気の中にジョブズの人形がいる。
ナンポルトクワは「何でもあり」の意味らしい。
そんな中に見つけた「りんごのタルト」。季節限定のケーキだ。グルニエドールのりんごのタルトは林先生が、手土産としてテレビで紹介され、一段と有名になった。私もこのタルトが好きだった。グルニエドールが閉店と知った時、このタルトともお別れかと思うととても寂しかった
この細長い通路にカウンターテーブルが設置されているので、一人でも気軽に立ち寄りやすい感じがした。
早速、注文して食べてみた。
りんごのタルトは優しく懐かしい味だった。雰囲気が全く異なる店の中にも、グルニエドールから引き継がれた物が残っていたのがちょっと嬉しい。
新しい風をどんどん取り入れて行きそうなこの店。今後どうのように変わっていくのかな。次回に来たら、違うケーキも食べてみよう。