昨年の夏、安井金比羅神社で
「コロナ」と書いて縁切りを
してきた帰り道。
ふと、見つけたポスター
今川義元生誕500年記念
令和の枯山水完成
少し気になり、立ち寄ってみた。
建仁寺には何度も来ているものの
ここは初めて知ったお寺 。
塔頭の「塔」とは「お墓」のことを
指すそう。
本山の住持が引退したり
亡くなられると、本山の敷地内に
小さなお寺を造り、隠居され
お墓の中で眠り
弟子たちが守っていく。
地図を見てみると建仁寺にも
様々な塔頭があった。
この長い道の先にあった
足立美術館の庭園を手掛けた
中根金作さんを祖父とする
中根庭園研究所の
中根行宏さん、直紀さんによる
新たな枯山水
「鶴鳴九皐(かくめいきゅうこう)」が
初めて一般公開されていた。
インド・中国・日本と仏教の
伝来する様子を設計されたお庭。
お寺の係の方に庭の大きな石に
座ってみることを
勧められて
石に座ってみると不思議と
心が落ち着いた。
お庭だけど、山にいるような
自然な感じの緑の木々。
家に閉じこもっていた時間が
長かった私にとって
このお庭にどれだけ心が
和まされただろう。
この時期、紫陽花に似た甘茶の花が
きれいに咲いていた。
今川家の三男だった今川義元は
幼い頃に仏門に入り
このお寺にも出家していた。
その後、二人の兄が亡くなり
今川家を継承されたよう。
ちょうど「麒麟が来る」に
義元が登場していた頃で
どのような人生だったのか
まだまだ知らないことばかり。
その大河も終わって
訪れてみたいと思った場所が
出来たので
少し落ち着いてきたら
歩きに行ってみようと思う。